静寂をうまく使ったロードムービー「マイ・ブルーベリーナイツ」MY BLUEBERRY NIGHTS(2007)
小学生の頃から映画を見るのが好きです。最初にはまったのは"Back to the Future"
マイケル・J・フォックスの青い瞳にドギュンとやられ、たくさん張り巡らされた伏線
をキレイに回収していく様が、お見事としか言えないすごい映画でした。
今回のG.W.前半は、娘たちが私の実家にお泊りするということで、一泊のつもりが思わず二泊になり、久々の映画三昧の時間を送ることができた訳です。
仕事が2つ入ったもののさっさと終わらせて、ちょっと前に録画して一度見たきりの「マイ・ブルーベリーナイツ」をビール片手に鑑賞。
主演はグラミー賞歌手のノラ・ジョーンズ。相手役には頭がちょっと寂しくなってもなんのその、フェロモン全開のジュード・ロウ。
失恋の痛手を負った女の子を慰めるカフェ経営者が、旅に出てしまったその彼女から時々送られてくるポストカードにより、いつの間にか彼女が気になってしょうがなくなる、という映画なんですが。彼女はどんどん場所を移動するので、彼がついに電話で探し始めたのになかなか捕まらず、見ているこちらもじれったくなります。
他にも、えーーー!という役をレイチェル・ワイズやナタリー・ポートマンが演じていて、すっかりその世界に入り込んでしまいました。
ウォン・カーウェイ監督と言われて、静寂と映像の絶妙な組み合わせに納得です。お題にもなっているブルーベリーパイに乗せたバニラアイスが、音もなく溶けて流れる瞬間のセクシーさと切なさ。いろんな人々の恋愛や家族のトラブルに巻き込まれながらも、成長していく彼女の姿に、自分も慌ただしく過ぎて行く日常を振り返ってみようかなと思いました。
ノラもかわいいけど、やっぱりジュード・ロウはかちょええ!
ぜひ一人の夜に、お酒片手に見てほしい映画です。